製造業で売上を増やすには!?

製造業の皆さん、どのようにコスト算出方法をされてますでしょうか。しっかりと経費を乗せてますでしょうか。忘れている方もいらっしゃるかもしれませんので、是非今一度この投稿をみて経費の見直ししてみてください。私なりの製造業でのコスト算出方法をご説明します。コストを知れば売値が決まります。全てのコスト(費用)を徹底的に把握し、1個当たりの製品コストを算出することが第一となります。
経費の総額を知り、1つのモノに対して正確なコストを算出
恥ずかしながら以前は昔ながらの経営で、いわゆる「どんぶり勘定」でした。全ての経費コストをざっくりとは考えておりましたが超あいまい!重要な事は製造した1つの商品(モノ)のコストがいくらかを
- 必要コスト
- 経営コスト
で把握する事が重要です。まずは費用の請求書を1か月分全部まとめて総額をチェックしてください。必ず全ての費用を出してください。その後上記の2つに分けていきます。原料や部品などの原材料代は含みません。
法律的な正しい固定費・変動費ではなく自社の自分の物差しで構いません!最終ゴールは、製品の実際のコストを知ることです。
- 必要コスト →純粋に商品を作るうえで必ずかかるもの。人件費、資材、薬品、配送費など。
- 経営コスト →その他、経営する為に毎月かかるもの。消耗品、出張費、交際費、電気代、携帯代など。
※あくまでわたしの表記方法です。
そこで計算式!
- 必要コスト総額÷1か月分の原材料の総個数(総重量etc)
=必要原材料コスト/1個当たりの必要コスト - 経営コスト総額÷1か月の 〃 ( 〃 )
=経営原材料コスト/1個当たりの経営コスト - 必要原材料コスト+経営原材料コスト=総原材料コストです。
これを2つに分ける事が重要ですので必ず分けて下さい。なぜならば製造業というレッドオーシャンが多い中、価格勝負をしなければならない時が多々あります。【1個(1㎏)当たりの原料費+必要原材料コスト】よりも高く売れば、基本的に販売した製品は赤字にはなりません。なぜならば自社で仕入れた原料を製造し、かかった費用が最終製品のコストだからです。あくまで経営コストは、会社を維持するためにかかっている費用です。
それだけでは儲かりませんので、、、
上記のままだと設備投資や人に投資が出来ません。そこで、会社をより繁栄させる為に、【1個当たりの原料費+総原材料コスト/1個当たり】が御社の1個の商品の総コストとなります。これよりも高く5~10%の利益を乗せた金額が、御社の建値価格(すなわち利益)となります!もちろん上限はありませんので50%でも100%でも良いと思います。
1個当たりで考える事が重要です!
- 価格勝負をしなくてはならない時→必要コストよりも高く売る!下では売らない。
- 通常の商品販売価格 →総コストよりも高く売る。5~10%以上。
毎日、大事に大事につくった商品を利益もなく売るのは商品にも従業員さんにも悪いですしね!
まとめ
- 会社の1か月分の経費を全て出す
- コストの種類を「必要」と「経営」の2つに分ける
- それぞれの総金額を1か月当たりの仕入原料の個数で割る。
- 1個当たりのコストが分かる。
- コストと販売先を踏まえた上で価格を決めていく。
1個当たりの2種類の製品コストを知る事で、営業する際の「もうひと踏ん張り」ができるかと思います。
1年間、製造業のコストと利益について日々会社内を調査し続けました。どうしても製造業とはコストを算出することが難しく、また利益を出し続けていくことは年々厳しくなっていると思います。その中で私は毎年黒字利益を出し8年間が経つようになりました。たくさん本を読みましたがその中でも特に勉強になった本をご紹介します。
「ビジネスを育てる」(ポール・ホーケン著)は、世界中で200万部を突破し、多くの起業家や経営者に影響を与えた名著です。この本は、単なるビジネス指南書ではなく、時代や国を超えた「ビジネスの本質」を解き明かすバイブルと言えるでしょう12。
この本が教えてくれること
- 自分らしいビジネスの作り方
「あなたらしさ」を大切にしながら事業を形にしていく方法が紹介されています。大きな夢や志を持ちながらも、地に足をつけた実践的なアプローチが学べます。 - 成功の秘訣と失敗の回避法
成功だけでなく、その裏に潜むリスクや失敗の種にも目を向ける重要性が説かれています。特に「階段を一歩一歩昇るような成長」の大切さは、どんな規模のビジネスにも通じる教訓です。 - 顧客との信頼関係の築き方
「まず顧客にパーミッション(許可)をもらうことから始めよう」という章では、顧客視点で考えることの重要性が強調されています。これにより、持続可能な関係を築く方法が学べます。
製造業に限らず、コストを考えていくことや稼ぐことでとても勉強になった本です。是非オススメですので興味ある方は読んでみてください。